江ノ電でGO!~江ノ島編~

レディオ湘南83.1Mhz FM「AJIのHarmonista」聞いてくださいましたか?
本日の”柴田智生の江ノ電でGO!”は江ノ島編でした。

いよいよ藤沢市に突入しまして、江ノ電のまさに”心臓”でしょう!江の島までやってきました。

ここで少しこの江の島の歴史について触れましょう。
平安時代天台宗の僧である皇慶が書いた「江島縁起」の中では江ノ島は552年に海底から隆起して21日間でできたと言われているんです。
しかし、そんなわけがない!
物理的な観点からいいますと約2万年前は元々陸続きであったけれども、波の浸食や様々な地殻変動によって島となったわけです。
実際島の頂上では縄文時代の住居跡や石器も見つかっているそうで、紀元前7000年頃にはすでに人が住んでいたと言われています。

リーダーにも言ったのですが、辰年生まれの方はぜひとも今年中に江の島詣でをしてほしい!
まあ、僕はドラゴンズの三連覇祈願でしたけどね…。
そうなんです、江の島といえばもう至る所に龍龍龍ですよね。
僕ら何度か歌わせてもらってるエノスパの前の広場はドラゴン広場。というものね、先ほどの江島縁起ってのは「天女と五頭竜伝説」なんですよ。

簡単に紹介しますとね、

「鎌倉の湖に五つの頭を持った龍が住んでおりました。
その龍は、暴れ物の神々さえも手下にして、山は崩す、病を流行させる、洪水台風とまさにやりたい放題。
困りきった人々は、生贄を捧げたりして静めようとしたが村は荒れ果ててしまった。
552年腰越前方の海に暗雲たちこめ、天地が震動してその雲の上に天女が現れ、しだいに雲がはれると海面に忽然として島が現れた。
龍は天女のあまりの美しさに人目ぼれをし、結婚を申し込むが悪行を指摘され断られる。
龍はあきらめず、今後の善行を約束して結婚を果たした。
龍は神々を動員して江の島を作っていく。龍は弁才天の化身であった。龍は、それ以降人々を守るようになった。」

そんな話なんですよ。だから後に源頼朝が弁才天を江の島に分霊してるんですよね。

今回僕は”岩屋”に行ってきました。何度も江の島には行ってるんですが、おはずかしながら岩屋に行ったことが無かったんです。
エノスパでリラックスしてエスカー頂上まで上がって展望台でロマンチックに夕日を眺めるのもいいんですけどね…。

この岩屋こそが世にある江島信仰の大元で、おそらく源頼朝が鎌倉に幕府を開いたきっかけにもなっているんでしょう。
というのもこれは奈良時代の話ですが、672年に修験道の開祖と言われている役小角という人が江の島を開祖したと言われているんですね。
それ以降、江の島は島全体が聖域となるわけですよ。で、修験道といえば密教。
のちに弘法大師や円仁、日蓮上人、そしてもちろん江島縁起を書いた皇慶などたくさんの山伏がこの岩屋に籠って修業したわけです。
この場所の近くにのちに源頼朝が幕府を開いて、鎌倉時代にたくさんの宗派の仏教が生まれたっていうのはなんか理解できますよね。

この岩屋は波の浸食でできた奥行き152mの洞窟でして、手にローソクをもってしゃがみながら奥まで入っていくんです。
自然の凄さを感じつつ、狭い洞窟の中でたくさんの役行者が修業したんだなぁって思うととても神秘的ですよ。
日本のパワースポット100選にも選ばれていますからね。ぜひおすすめです。
年中無休で11月~2月までは9:00~16:00、3月~10月までは9:00~17:00まで。入場料大人500円子供200円です。

ぜひともみなさん、岩屋に行ってみてください。岩屋側からの空も海も景色も全部キレイですよ。
そんなわけで、今回は江ノ島駅でした!。次回は湘南海岸公園駅です。お楽しみに!